邦題 | サメストーカー |
原題 | A Predator’s Obsession: Stalker’s Prey / Stalker’s Prey2 |
公開年 | 2020年 |
監督 | コリン・ゼイズ |
出演 | ヒューストン・スティーヴンソン/ジュリア・ブランチャード/フェリシティ・メーソン |
制作国 | アメリカ |
ランク | B級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品) |
ストーリー | ★★★☆☆ |
演出や絵作り | ★★★☆☆ |
サメの造形 | ★★☆☆☆ |
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あらすじ
ビーチで開催されるパーティに招待された女子高生のアリソンは、弟のケビンに襲い掛かるサメを目撃する。
絶体絶命のケビンと助けに向かったアリソンを救ったのは、ダニエルと名乗る好青年だった。
アリソンたちは命の恩人であるダニエルと親交を深めるが、彼の言動にはつじつまの合わない部分があり、さらに彼はアリソンに対して執着を示すようになる。
ダニエルに不信感を頂いたアリソンの恋人カーソンは彼に探りを入れるが・・・。
これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。
見どころ・ツッコミどころ
前作よりもサメの出番が増加
果たしてサメ映画と呼んでいいのか迷う怪作『サメストーカー』シリーズの二作目です。
一作目のような邦題が付けられ、日本での公開も本作が先でしたが、正式な一作目は『サメストーカー ビギニング』です。
前作を観ていた方がセリフに込められた背景も読み取れるので、一作目から視聴した方がいいと思います。
そんな本作は、前作よりもサメの出番が多くなっており、邦題『サメストーカー』が似合う作品でした。
前作はストーキングのきっかけ以外にサメ要素がなく、ただ金髪イケメンサイコパスの奇行・凶行を描く作品だったのに対し、本作はダニエルが撒き餌や発信機を使って意図的にサメを操作し、ストーキングの邪魔になる人物をサメの餌食にしていきます。
あくまでサスペンス展開がメインではあるものの、ダニエルが「自分もサメに襲われたことがある。サメとは縁を感じる」と一作目の出来事に絡めた発言をしたり、サメ狩り用に持ち込まれたケージをダニエルが犯行に利用するなど、作品の中にサメ要素が盛り込まれています。
ただし、定期的に登場するサメはダニエルに利用される殺人の道具的な存在で、重要なキャラクターというよりも犠牲者を除去していく舞台装置という側面が強いです。
また、殺害されたと明確に分かるシーンになっているものの、被害者がサメに食い散らかされる直接的な描写がほぼないため、サメの恐ろしさよりもダニエルの異常性にフォーカスが当たるような作りになっています。
ストーリーは前作の改良版?
そんな本作の流れは、前作『サメストーカー ビギニング』から大きく変わりません。
家庭に少し問題を抱える美人女子高生がサメに襲われ、窮地を救ったイケメンがストーカー化して周りの人間に危害を加え始めるという、ほぼそのままのストーリーになっています。
しかし、前作のサメ狩りのような「結局このシーンの意味はなんだったの?」という部分は本作になく、全体として筋の通る作品として楽しむことが出来ます。
また、アリソンの彼氏がストーカーに探りを入れるがバレてしまうなどのハラハラ展開が用意され、ダニエルが小細工を駆使して人を騙す描写も複数あり、サスペンス映画としての完成度は前作よりも高くなっているように感じました。
強いて苦言を呈すなら、本作のダニエルが前作のブルースと同一人物だと序盤から予想がつくので、『刑事コロンボ』のようにオチを知った上で過程を楽しむ心構えでないと退屈に感じるかもしれません。
なお、本作でダニエル/ブルース役の俳優が変わっているので「整形した設定なのかな」と勘繰りましたが、特にそのようなことはないようです。その証拠に、本作に出てくるブルースのインタビュー映像はヒューストン・スティーヴンソンのものに差し替えられていました。
その他見どころや豆知識
- アリソンの苗字フーパーは、『ジョーズ』に登場するマット・フーパーが由来と思われます。
サメに関する解説
サメの造形
前作同様にCG感の強いものの、改善はあったと思います。
そもそも画面に全体像がはっきり映るシーンが少ないので評価の難しいところですが、前作とは違って妙に角ばったり痩せこけていたりせず、自然なサメに思えました。
サメの行動
本作で議論すべきは「餌付けを定期的に行うことでサメを居座らせることは可能なのか」という点だと思います。
結論から言えば、ある程度は可能です。
例えば、千葉県の伊戸では餌付けによって大量のドチザメが集まっており、シャークスクランブルと呼ばれる凄まじい光景を見ることが出来ます(この餌付けは定置網における食害を防止するために地元漁師とダイビングショップが共同で始めたもので、違法なものではありません)。
実際の映像がコチラ↓
また、ケージダイブ目的で餌付けが行われているネプチューンアイランドにて、ホホジロザメの滞在時間に変化が起きていると示す研究もあります。
以上の事実から、定期的にエサを撒くことでサメを一つの場所に留まらせることは可能かもしれません。
ただし、エサを撒けば常にサメが現れるわけではありませんし、逆に他のサメも集まってきて騒ぎが大きくなるなど、思い通りにいかないことも多いと思います。
また、海に落とした人間をサメが綺麗に食べつくしてくれる保証もありません。
良い子の皆さんは、犯罪の証拠隠滅でサメを使うなどというおバカなことはしないようにしましょう。
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