『MEG ザ・モンスターズ2』のネタバレあり感想&サメ解説【BGサメ映画レビュー】

邦題MEG ザ・モンスターズ2
原題Meg 2: The Trench
公開年2023年
監督ベン・ウィートリー
出演ジェイソン・ステイサム/ウー・ジン/クリフ・カーティス
制作国アメリカ/中国
ランクA級(普通に映画として楽しめる。自信をもって勧められる。)
ストーリー★★★★☆
演出や絵作り★★★★★
サメの造形★★★★★

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目次

あらすじ

前作でメガロドンと闘ったジョナス・テイラーは、海上不法投棄などを調査する環境保護活動家として活躍していた。

そんなジョナスは、今は亡きスーインの弟であるジウミン・ジャンに招待され、彼が一匹のメガロドン”ハイチ”を飼育している巨大海洋研究所や、新しい研究施設として生まれ変わったマナ・ワンを訪れる。

ジョナスたちは再びマリアナ海溝のさらに深みであるメガロドンの故郷を探索するが、そこで彼らは複数のメガロドンに遭遇する。

さらに研究所からハイチが逃げ出してしまい、おまけに謎の爆発によってジョナスたちの潜水艇は海底7500mで航行不能になってしまう。

ジョナス達は深海に潜む生物たちから逃げつつ脱出を試みるが、何者かが彼らの救助を妨害し始める。

そして、既知の海とメガロドンの世界との境界であった水温躍層には、爆発で大きな穴が開いていた・・・。

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

超ド派手な大衆娯楽映画

唯一まともなメガロドン映画として誕生した『MEG ザ・モンスター』待望の続編です。

劇場で早速観てきた感想としては「良くも悪くもド派手な大衆娯楽映画の路線で一直線」という感じでした。既に観たという方から「B級に寄せに行っていた」という感想を聞いていたのですが、その意味がよく分かりました。

とにかく、前作よりも派手で豪華です。

前作ではほぼ一尾しかメグが登場しない(厳密には2尾だが1尾ずつ現れる)のに対し、本作は3尾も登場する上、謎の海棲爬虫類(公式ではスナッパーズと呼ばれる)や、超巨大ダコまで現れて大暴れします。

「バカでかいサメが色んなものに噛みついて、飲み込んで、飛び上がり、体当たりする」という、メガロドン映画に大衆が求めるであろうものを詰め込んだ感がありました。

また、前置き後に深海探索が始まってからはサメ、爆発、タコ、トカゲ、サメ、殴り合い、サメ、タコ・・・のような感じで、入れ替わり立ち代わり危機的状況が降りかかるのでテンポも良いです。

メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』などに代表されるB級サメ映画が予算や能力の問題でできなかったことを、大金をぶち込んで実現させた作品と言えるかもしれません。

派手な分だいぶ薄っぺらい仕上がりに

作品の雰囲気が派手になった一方で、人間ドラマや各キャラクターの背景については、非常にあっさりと描かれていました。

本作には環境問題を軽視して金儲けのことだけを考える犯罪者集団が登場してジョナスたちと対立するのですが、海底での爆破作業からモンテスとジェスの繋がりに至るまで色々なものが唐突に展開され、彼らの思想・関係性・背景などはほとんど説明されません。

また、前作では各キャラクターの個性が色濃いために最低限のシーンで全員の顔や設定を把握できたのに対し、本作ではジウミン以外の新キャラは紹介が雑なうえに紋切り型で、誰が誰だか把握しようとしている間に何人か食われてしまいます。

さらに、メガロドンの飼育施設や海中を歩くシーンなどの新要素はあるものの、基本的には「深海でメグに遭遇し、脱出はしたがメグも浮上してしまって観光地がパニックになる」という、前作の焼き増し感が強いストーリーになっています。

良く言えば「グダグダした会話シーンを省いて派手な面白いところをバンバン見せてくれている」ですが、あえて悪く言うなら「君らはストーリーの洗練性とか小難しい話は気にしてなくて、頭空っぽにしてバカでかいサメとか撃ち合いとか爆発が観たいだけでしょ?」と軽く見られているように感じました。

前作『MEG ザ・モンスター』も原作から大きく改変され「最強ハゲVS巨大ザメ」というシンプルな構図になっていましたが、それでも所々に環境問題の提起や人の命との向き合い方というテーマを挟み込み、さらにロマンスまで含んでいたので、本作はそれに比べるとより一層薄っぺらくなった印象です。

もはやサメ映画というよりステイサム映画

前作との比較でもう一つ挙げるなら、本作はジェイソン・ステイサムの超人ぶりが更に強調されていたことです。

前作でもスーインの救出やメグとの対決など超人的な場面は描かれていましたが、本作では潜水から水上スキーの操縦に至るまで、その超人ぶりに拍車がかかっていました。

水深7500mでフリーダイブを始める時点で、彼は人間ではありません。

また、犯罪者集団とのアクションシーンも加わったことで、潜水士ジョナス・テイラーというより『トランスポーター』などでお馴染みの”いつものステイサム”という感じがしました。

「サメと人間が闘う映画」というより「サメと闘うステイサムを楽しむ映画」という感じがするので、ステイサムが好きかどうかで評価が分かれそうです。

MEGと人間との共存は叶うのか?

一番ラストのシーンに関することなので、ここからはかなりネタバレ注意です。

本作で個人的に良いなと感じたのは、ラストにおけるジョナスとジウミンのやり取りです。

2尾のメガロドンをジョナスが撃破した後、残った1尾がジョナス達に突進してきます。ジウミンはそこで「あれはハイチだ」と気付き、研究所で教え込んだトレーニングを実践し、自分たちを避けるよう指示を出します。

ハイチはギリギリのところでジウミンを避けたので、ジウミンはハイチとの絆が確かだったと歓喜するのですが、その後に逃げ惑うイルカを見たジョナスが「お前の指示に従ったんじゃなく、イルカを追いかけに行っただけだ」と反論します。

作中では結局どちらの見解が正しいのかは明かされませんが、この真相が明かされないという点に僕は好感を覚えました。

『ジュラシック・ワールド』がまさにそうですが、娯楽作品では人間と人間ではない動物の絆や友情を安易に描きがちです。

家畜化された犬猫ならまだしも、野生動物が簡単に人間に付き従うペットや家来になることはありません(それが古代の恐竜やサメであればなおさらです)。それを理解できない人が、大した知識もないのにカラスやスズメを飼おうとしたり、コツメカワウソをペットにするなどの問題を起こしています。

製作陣の真意は不明ですが、本作は「イルカを追っただけかもしれない」という反論を提示することで、「自然や動物はコントロールできないかもしれないし、理解しきれないこともある」という、安易な友情よりは現実的で教育的なところに着地できたように思えます。

その他見どころや豆知識

  • 光の届かない環境なのに植物っぽい生物が生息している謎の生態系。
  • DJがビーチでスナッパーズを撃つシーンは『バッドボーイズ2バッド』のパロディ?
  • サメとの決着がついた後に男たちだけで泳いでいくシーンが『ジョーズ』を意識しているっぽい。

サメに関する解説

サメの造形

前作からそこまで大きな変化はありません。

全体的にはホホジロザメを彷彿とさせる姿であるものの吻が短く丸みを帯びていて、ジャック・クーパーらが2020年に発表した説を彷彿とさせるメガロドンでした。

前作の「ネズミザメ目のサメなのに何故かエラ孔が5対よりも多い」という設定も健在です。

サメの行動

本作の冒頭でティラノサウルスを派手に嚙み砕くメガロドンが登場しますが、メガロドンは新生代に登場したとされており、恐竜が滅んだ後の時代のサメです。

現状の古生物学の知見に基づいて考えると、ティラノサウルスを襲うメガロドンというのは、幕末を描いた時代劇に自衛隊が登場するくらい奇妙な描写と言えるでしょう。

その他サメの解説

サメではありませんが、どうしても気になったのでスナッパーズの話を。

本作では白亜紀に登場した四足歩行の爬虫類が現代の深海でも現れ、その後地上に進出して襲ってくるという場面があります。

メガロドンたちが生きている環境は水深7500mで、低水温の層で隔離されていたという設定なのに、一体肺呼吸の爬虫類がどうやって深海で生き延びていたのでしょうか。

「きっとエラを発達させたんだ」と言うのは簡単ですが、これまで肺呼吸になった動物が水中に戻る過程でエラ呼吸を獲得した事例は一つもなく、非常に考えづらいです(ワニ、カメ、アシカ、イルカなど、水に戻る方向に進化した動物たちは全て肺呼吸のまま水中生活に適応しています)。

仮に何らかの方法でエラ呼吸を獲得したとしても、白亜紀あたりからずっと深海生活をしていたのであれば、地上で歩けるような足や肺呼吸の能力を退化させずに維持している理由が分かりません。

一体あの爬虫類は何だったのか。謎です。

本作のシリーズ作品

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