『ロボシャークVS.ネイビーシールズ』のネタバレあり感想&サメ解説【BGサメ映画レビュー】

邦題ロボシャークVS.ネイビーシールズ
原題Roboshark
公開年2015年
監督ジェフリー・ランドー
出演アレクシス・ピーターマン/マット・リッピー/ナイジェル・バーバー
制作国カナダ/ブルガリア
ランクB級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品。)
目次

あらすじ

謎の宇宙船が発射した金属体が地球の海に落下。それを飲み込んだホホジロザメが、驚異的なパワーとテクノロジーをもつ金属生命体「ロボシャーク」に変身してしまう。

シアトルで暴れるロボシャークの情報をつかんだTVリポーターであるトリッシュは、水道局に努める夫リックとSNS中毒の娘メロディの力を借りてロボシャークを追い始める。

しかし、ロボシャークは水道管を通して被害を拡大していき、さらにロボシャーク抹殺のためにネイビーシールズまで現れる・・・。

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

頭空っぽで観るべきギャグ映画

あらすじからふざけているのがもう分かると思いますが、『シャークトパス』や『シャークネード』とはまた違ったテイストのトンデモサメ映画です。

本作が製作される以前から、タコと合体したり頭が二つになったりと様々な変異をサメは遂げてきたので、ロボになること自体は納得するしかありません。

突然闇落ちしたミレニアムファルコンみたいな宇宙テクノロジーが出てくる展開も、『インパクト』という前例(宇宙人が落とした物質によりサメが凶暴化する映画)があるので、「まあサメ映画ならあり得るよね」という感じです。

本作で特筆すべきは、全体的な方向性が完全にギャグに向かっているところです。

一応捕食シーンはあるもののグロテスクさは皆無に近く(そもそもあれは捕食なのか?)、クセが強すぎる中将、謎の掛け声を発しながら駆け回るネイビーシールズ、突然挿入されるトリッシュのコスプレショー、ビル・ゲイツのパチモン大富豪ビル・グレイツなど、ネタ要素満載の作品になっています。

肝心のロボシャークについても、クソまみれの汚水からクソまみれのまま飛び出してきて人々をクソまみれにしたり、スマホを飲み込むことでTwitterアカウントを獲得してメロディと交信する、当初は地面を掘り進んでいたはずなのに後半は飛び始めるなど、ふざけているとしか思えない描写が連発されます。

そんな調子なので、ストーリーもあってないようなものです。

一応メロディがロボシャークと友好的な意思疎通をする場面や『E.T.』のパロディネタによって、ロボシャークが完全な悪者でもなさそうな流れが途中から始まるのですが、結局エキセントリックな中将によって全てが滅茶苦茶になり、ロボシャークは敵だったのか?あの宇宙船の目的は何だったのか?などが何も解決しないまま終わります。

SNS中毒の娘メロディを中心に始まるネットカルチャーネタは個人的に楽しめましたし、そもそもタイトルを見た時点で深みのある真面目な作品だと期待する人はいないと思いますが、VS要素のあるバトル映画と思って観始めるとガッカリする羽目になります。

真面目な前提で作られているけどクオリティがひどい作品ではなく、ふざけた前提で作られた最後までふざけた作品なので、その点をご理解のうえでご視聴されることをオススメします。

その他見どころや豆知識

  • 尾ビレをすごい速さで左右に振るロボシャークがちょっと可愛い。
  • 携帯のGPSを追跡されていることに関して「Big Brother, girl」というセリフ。日本語では「常に監視中さ」と訳されていますが、本来は監視社会を描いたジョージ・オーウェルの小説『1984年』に言及したネタです。
  • 中将が缶を握りつぶすシーンは『ジョーズ』でフーパ―が紙コップを握りつぶすシーンのオマージュ?
  • 「どう見てもCGだ」「SF映画みたいだ」「コメディじゃないんだぞ」というメタ視点っぽいツッコミが多いです。
  • 本作の舞台シアトルにスターバックス本社があるのは事実ですが、作中で映るカフェのロゴをよく見ると、スタバのパクリみたいなロゴになっています。
  • 作中における「Roboshark phone home」というセリフは『E.T.』における「E.T. Phone Home」のオマージュです。古い日本語吹き替えなどでは「E.T.おうち帰る」と訳されていますが、本来は「ET・電話・おうち」と言っています。

サメに関する解説

サメの造形

ロボになっている時点で造形も何もありません。

ただし、ロボになる前のサメの造形はそこまで悪くなく、のっぺりしたCGでしたが一応ホホジロザメと一目で分かる姿でした。

また、ロボシャークの口元を見てみると、ちゃんとサメらしく補充歯が並んでいます(もっとも、ロボの歯が生え変わるのかは疑問ですが)。

イタチザメのアゴ。裏側に補充歯がびっしり生えています。

サメの行動

こちらもロボになった時点で特にいうことはないのですが、海に捨てられたごみをサメが食べてしまう事態は現実に起きているので、人間にしろ宇宙人にしろ、海に物を捨てるのは控えるようにしましょう。

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参考文献&関連書籍

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