【BGサメ映画レビュー】シャークネード

伝説的B級サメ映画シリーズの第一弾!今やぶっ飛んだサメ映画の代名詞ですが、実は割と真面目に作っている感があります。

邦題シャークネード
原題Sharknado
公開年2013年
監督アンソニー・C・フェランテ
出演アイアン・ジーリング/タラ・リード/ジョン・ハード
制作国アメリカ
ランクB級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品。)
目次

あらすじ

メキシコ湾沖で巨大竜巻が発生し、サメを巻き込みながらカリフォルニアに北上していた。

海沿いでバーを経営していたサーファーであるフィン・シェパードは、暴風雨とサメにより店を破壊されてしまう。

フィンは友人たちを連れ、元妻エイプリルと子供たちがいるビバリーヒルズへ向かうことを決意するが、浸水した市街地はサメで溢れかえり、逃げ惑う人々やフィンたちにサメが襲い掛かる。

さらに、無数のサメを取り込んだ3本の竜巻は、サメをまき散らしながら街を破壊する”シャークネード”と化す。

果たしてフィンはシャークネードを食い止め、家族を守り切ることができるのか・・・!?

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

ストーリーの大筋は意外にまとも

今や「サメ映画と言えば『シャークネード』」、「アサイラムの代表作」とまで言われるようになったブッ飛びサメ映画シリーズの記念すべき一作目です。

おかしなサメ映画の入門編として多くの人々をサメ映画の沼の中に引きずりこんできた作品だと思いますが、実は一作目は割とまともに作られています。

まず、ストーリーの流れがしっかりしています。

「台風でサメが飛んでくる」という設定は確かにバカバカしいのですが、物語の起承転結にだけに注目すると「家族との関係が上手くいっていない主人公が、自然災害を通して愛や絆を取り戻していく」という、『アルマゲドン』や『2012』などに共通する王道ルートで進行していきます。

また、B級映画にありがちな「本筋に関係ないモブキャラが喰われる」や「ダラダラ会話するばかりでサメが出てこない」などの尺稼ぎはほとんどありません。

オーソドックスな路線で「サメ台風という困難に立ち向かうフィンたち」というテーマを崩すことなく描いているので、『シャークトパス』のVSシリーズやZ級サメ映画にあるような「一体何がどうなってどこに着地するつもりなんだ?」という悩みを抱えることなく物語を追うことができます。

もちろん、悪名高いアサイラムが製作したテレビ映画なので、安っぽさは否めません。

サメのCGやハリボテはどこからどう見ても作り物ですし、竜巻が吹き荒れているはずなのに平和な街並みや晴れた空が遠くに見える、緊迫感のある救出シーンの後ろで当たり前のように車が行き来しているなど、探せばツッコミどころは数多くあります。

しかし、後に作られる続編に比べれば荒唐無稽さは控えめで、絵作りのチープさに多少目をつむれば割と楽しめると思います。

サメが飛ぶのは割と後半

「空からサメが飛んでくる!」という衝撃的なコンセプトで人気を博した本作ですが、実は一作目でサメが飛ぶのはだいぶ後半になってからです。

確かに暴風によってサメが船の上やバーの窓に飛び込んでくるシーンはあるものの、序盤から中盤にかけてはサーファーたちがサメに襲われたり、浸水した道路や家の中にサメがやってきたりと、サメが水の中を泳ぐシーンが多いです(まあ、サメは普通そうなんですが)。

また、そうした水中シーンを少しでもリアルに見せたかったのか、明らかにドキュメンタリー映像と思しき本物のサメが泳ぐ映像がこまめに挿入されています。

どう見ても海を泳ぐサメの映像なので場面と合っていないことも多いのですが、一作目ということもあり、多少真面目に作ろうという気概があったのかもしれません。

しかし、映画開始から1時間ほど経ってからは、文字通りサメが降り注ぎ、「お手製の爆弾を竜巻に投げ込んで消滅させる」、「飛んできたサメを銃撃ではじき落とす」など、今まで以上のトンデモ展開が繰り広げられます。

特に、飛んできたサメの口にチェーンソーを持ったフィンが飛び込んで、その後内側から腹を切り開いて生還するというシーンは伝説的な名場面です。

「丸呑みなら喰われてもOKってどういう理屈?」とか「あの勢いで胃の中に入ったら先に喰われたノヴァはズタズタじゃね?」などのツッコミは通用しません。

「サメ映画は何をしてもイイ!」というのをビジュアルで見せつけた瞬間だと思います。

なお、このシーン以来「丸呑みなら生還できる」という謎設定が続編でも採用され、サメに喰われた人が腹から出てくる衝撃映像を今後何度も見ることになります。

その他見どころや豆知識

  • 冒頭のフィニングをしている漁師と怪しいアジア人男性(日本人?)のやり取りは特に後半に活かされることがありません。実は最終作のラストに少しかかわってくるのですが、絶対そこまで考えて作っていないと思います。
  • 船に乗りあがったサメがポッキーゲームで焦っている男子のごとき勢いで人間を飲み込んでいく。
  • サメの口にボンベを突っ込んで銃で撃ち爆発させるという『ジョーズ』のオマージュ。
  • 嵐なのに車外がめっちゃ明るくて真っ白に見えるシーンが何度かある。さては車を走らせずに撮影しているのを誤魔化しているな。
  • エイプリルの家から脱出するシーン、家の中が腰が浸かるほど水浸しなのに、何で家の周りは全然水位がないんだ。
  • さっきまで嵐が吹き荒れていたはずの町の道路が全然濡れていない。
  • ノヴァの祖父がサメに喰われたというエピソードは、本シリーズ最終章にて活かされます。シリーズを全部楽しみたいという方は覚えておきましょう。
  • サメが落ちたプールを焼き払うフィン。放っておいても浸透圧の違いに耐え切れず死ぬのに・・・。

サメに関する解説

サメの造形

非常にチープなCGで作られた、のっぺりした見た目のサメでした。

ビーチやエイプリルの家で襲ってくるサメは一部ハリボテでしたが、ショボさを誤魔化すためか、全体像はほとんど映りません。

また、ホホジロザメがモデルだと思われるサメの吻が妙に丸みを帯びていたり、イタチザメっぽい縞模様があるけど顔つきが全然似ていないサメが出てくるなど、ところどころ雑なビジュアルも見受けられました。

ただし、冒頭でヒレを切られているオナガザメ(恐らくニタリ)が妙にリアルでした。もし偽物だとしたら割とよく作られていると思います。

サメの行動

本作『シャークネード』のような現象は実際に起こり得るのでしょうか?

実は2017年のオーストラリアにて、巨大なサイクロンが過ぎ去った後の道路でサメが発見されたことがあります。

サイクロン「デビ―」による大雨と洪水が収まった後のクイーンズランド北部にて、泥塗れの状態で道端に横たわる1.5m程度のオオメジロザメが見つかりました。

オオメジロザメ(Carcharhinus leucas

この珍事件は複数のメディアで報道され、一部では「Real-life Sharknado?」という見出しで報じられたのですが、恐らく洪水と共に流れてきたサメが、そのまま陸地に取り残されてしまっただけだと思います。

ただし、魚やオタマジャクシ、ワニなど、本来空にいないはずの生物が降り注いだという事例は複数報告されています。

これはファフロツキーズ現象と呼ばれ、暴風に巻き上げられて落下した説、飛行中の鳥類が吐き出した説などが有力です。

サメの雨が現実に降ったという話は聞きませんが、今後も人間活動による気候変動が加速し、異常気象が増え続ければ、もしかしたら本当に空からサメが降ってくるかもしれません・・・。

本作のシリーズ作品

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参考文献&関連書籍

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