【BGサメ映画レビュー】シャークトパス VS 狼鯨

邦題シャークトパス VS 狼鯨
原題Sharktopus vs Whalewolf
公開年2015年
監督ケヴィン・オニール
出演キャスパー・ヴァン・ディーン/キャサリン・オクセンバーグ/イギー・ポップ
制作国アメリカ
ランクB級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品。)
目次

あらすじ

前作の対決で生存、逃亡したシャークトパスはドミニカ共和国で気の向くままに殺戮を繰り広げていた。

シャークトパスが起こした事故をきっかけに留置所に拘留されたレイ船長は、保釈金を肩代わりしたブードゥー教の首長タイニーからシャークトパスの心臓を手に入れてくるよう要求される。

同じ頃、落ちぶれた元野球選手のホーサは、マッドサイエンティストのラインハルトに若返りのDNA改造手術を依頼する。

しかし、シャチのDNDを組み込まれて月の光を浴びたホーサは、合成生物”狼鯨”に変身してしまう。

人間をエサとしか思わなくなった狼鯨は平和な街を蹂躙し、ついにシャークトパスと対峙することになる・・・。

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

コメディ色が強くなった異色のサメ映画

これまでの二作品はブッ飛び設定やふざけたシーンがありつつも、「科学によって誕生した怪物とそれを止めようとする人々」という表向き真面目な前提が存在しました。

しかし、本作『シャークトパス VS 狼鯨』は過去二作を超えるふざけ具合で、イメージとしては、『シャークネード』シリーズ(特に二作目以降)にテイストが近いです。

完全にシュールなギャグ映画路線の作品となっており、以下のようなコメディ要素が満載です。

  • 「シャークトパスの心臓で媚薬を作る」という意味不明なブードゥーの首長
  • 実験中に月の光を浴びてオオカミ要素が追加されるという1㎜も科学的ではない謎理屈
  • 何故かTwitterのアカウントを持っているシャークトパス
  • シャークトパス狩りをサボるレイたちを首長が呪いでお仕置き
  • 狼鯨を捨てようとペットの里親業者に連絡するラインハルト
  • 突然カンフー(酔拳?)を発動して首長の手下を倒すレイ

また、ブードゥー人形でシャークトパスを操れると勘違いしているレイを見て「何言ってんだコイツ?」と言いたげに頭を触手でカリカリするシャークトパスや、エサを与えられてハァハァ舌を出す狼鯨など、怪物たちが愛らしい姿を見せてくれます。

一作目と比較するとふざけ過ぎて方向性がだいぶ変わっていますが、元からあまり中身のないふざけた映画だったので、これくらいでちょうど良いのかもしれません。

なお、本作より以前のサメ映画は、どれだけ荒唐無稽でも科学的な説明や現実世界の領域にとどまってストーリーを進めていたので、ブードゥーの呪いというオカルト要素が本物として登場する点で珍しいサメ映画だったと言えます(もっとも、『地獄のジョーズ ’87最後の復讐』という前例はありましたし、これ以降『ゴーストシャーク』など完全なオカルト作品が作られることになるのですが・・・)。

ストーリーは無茶苦茶だけど一応闘ってはいる

「シャチのDNAを人間にぶち込んだら狼鯨になった」や「シャークトパスの心臓でブードゥーの媚薬を作る」という設定からしてだいぶ無茶苦茶ですが、そんな設定が上手に絡み合うわけもなく、ストーリーはまとまりなくグダグダです。

主人公であるはずのレイは一度シャークトパスと闘ったっきりちっとも狩りに出かけず、ブードゥーの呪いでお仕置きされても飲んだくれる始末。

映画が3分の2ほど進んだ後、ようやくシャークトパスのことを真剣に考え始めますが、自分で仕留めに行く代わりにブードゥーの力でシャークトパスを操れないか首長に交渉をしたりと、ブロディ署長の爪の垢を煎じて飲ませたくなる体たらくです。

対決相手である狼鯨も前半はラインハルトのペット状態で、気まぐれに人々を喰い散らかしてはラインハルトにじゃれつくだけ・・・。狼というよりただのワンちゃんです。

さらに、突然中米版テラスハウスみたいな番組が始まったり、謎のギャングファイトが起こったりと脈絡のない展開が連続して、映画の前半から中盤にかけては「俺は一体何を見せられているんだ」という気持ちになります。

とはいえ、そうした散漫なストーリーのところどころでシャークトパスVS狼鯨の闘いを観ることはできるため、辛うじてVS映画としての体裁は保っていると言えるでしょう。

狼鯨から車で逃げている進行方向にシャークトパスが現れるというVS映画ならではの場面がありますし、前作のように片方が空に逃げることもないため、闘いとして一応成立しているように見えました。

その他見どころや豆知識

  • 本作の主演であるキャスパー・ヴァン・ディーンは、個人的にお勧めのサメ映画『シャークアタック』でも主演を務めています。有名どころだと『スターシップ・トゥルーパーズ』の主役を演じた俳優です。
  • ラインハルトのラボに飾ってある肖像画が前々作でシャークトパスを作ったネイサンと、前作でプテラクーダを作ったサイムズです。こんな二人を師匠に持っているだけあり、発想も倫理観も常軌を逸しています。
  • 狼鯨に追われて何故か水辺に逃げる間抜けな看護師。
  • マガジンを変える動作がないのにいつまでも弾切れしないニータの銃。
  • 途中のリアリティショーの冒頭で登場するスーツの男がちょっと関暁夫に似てる。
  • レイとシャークトパスが追いかけっこする水族館で、前作と全く同じ水槽が映ります。アングルも全く同じなので、もはやわざと手抜きを見せびらかしている説あります。

サメに関する解説

サメの造形

シャークトパスの造形は前作『シャークトパス VS プテラクーダ』とそこまで変わらないので、今回はあえて狼鯨の話をしたいと思います。

ハクジラを思わせる円錐形の尖った歯が並ぶ口、水かきのついた脚、大きな背ビレ、鯨類特有の水平についた尾鰭など、オオカミ要素とシャチ要素を上手に組み合わせた素晴らしいキャラクターでした。

特に評価したいのが頭のパーツの位置です。

本作の狼鯨は水陸両用のハンターとして登場するのですが、頭の上部が平たく、耳、目、鼻孔がほとんど一直線に並んでいます。

これは、カワウソ、カピバラ、カバ、ワニなど、エラ呼吸できない半水棲生活を送る動物に共通した特徴です(水からあまり顔を出さずに呼吸や周囲の観察ができる顔つきになっています)。

水面から顔を出すユーラシアカワウソ。

もともとクジラ類は犬のような姿をした陸上動物が水中生活に適した進化を遂げることで今の姿になっていったのですが、クジラの祖先である陸上哺乳類たちも同じような顔立ちをしていたことが分かっています。

作中では狼鯨の水中シーンが少ないのでこの特徴が活かされる場面はなかったですが、ちゃんとした映画で別途登場させたいほどのクオリティだったと思います。

サメの行動

もう特に言うことはないです。

強いて言うのであれば、結構な頻度で長時間乾いた場所にシャークトパスがいましたが、乾燥して弱ったりしないんでしょうか。そこが気になりました。

本作のシリーズ作品

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