人喰いザメ集結!?世界で最も危険なサメTOP5をガチのサメ好きが解説付きで紹介!

おはヨシキリザメ!サメ社会学社Rickyです!

今回は世界で最も危険なサメTOP5をご紹介します!

サメは世間的に「ジョーズ」や「人喰いザメ」のイメージが未だに強いですが、

  • 具体的にどのサメが危険なのか?
  • なぜ危ないのか?
  • どれくらいの犠牲者がいるのか?

これらを理解している人も、きちんと紹介しているコンテンツも少ないと思います。

今回は僕なりの解説を交えながら、危険なサメ5種を紹介、上記の疑問に回答していきます!

目次

解説動画:人喰いザメ集結!?世界で最も危険なサメTOP5をガチのサメ好きが解説付きで紹介!【危険生物】【危険ザメ】【ホホジロザメ】

このブログの内容は以下の動画でも解説しています!

※動画公開日は2022年7月6日です。

ランキング選定基準

今回のランキングは、世界で起きたサメの襲撃事故をまとめているデータベースであるInternational Shark Attack File(ISAF)をもとに作成しています。

このISAFに記録された襲撃数が最も多いサメを1位とし、トップ5まで紹介していきます。

ただし、サメの襲撃と言っても色々なケースがあるため、今回はunprovoked fatal attackの事例が多い順にまとめました。

サメ社会学者Ricky

要するに、人間側が攻撃や刺激を加えていない状況で襲われ、被害者が亡くなってしまった事例です。

漁師や釣り人が捕まえた時や、ダイバーがちょっかい出した時に噛まれた事例をカウントしてしまうと、流石にサメが可哀そうです。いわゆる「いきなり襲われた」という事例に絞るのが妥当な選定基準だと思います。

また、全ての襲ったサメをの種を完璧に同定するのは不可能なので、ISAFでは「メジロザメの仲間」のようにまとめられている記録もありますが、今回そうしたデータは除外してます。

では、今からランキングを紹介していきますが、1位があまりにも有名であり、1位からの方が僕的に解説しやすいので、今回のランキングは1位から順番に紹介します。

危険度1位:ホホジロザメ

ホホジロザメ(Carcharodon carcharias

最も有名で、最も恐れられ、そして最も多くの人を襲っているのがこのホホジロザメです。

これはサメ好き以外の方も予想出来ていたと思います。

『ジョーズ』をはじめとする数々のサメ映画で人食いザメとして登場したこのサメは、アタック件数、死亡件数ともにトップです。

大きさは、全長4m前後。大きいものでは5mを越え、最大では6m以上の個体も見つかっています。尖った吻先、大きな三角形の背鰭、三日月形の尾鰭などが主な特徴です。

ホホジロザメを最も危険なサメにしている要因は、その食性と分布域だと思われます。

大型動物を襲う食性

ホホジロザメは魚やイカ類などの小さな生物も食べますが、人間と同じか、それよりも大きな生物も多く襲います。

あくまで胃の内容物や襲撃の記録などをもとにした推定ではありますし生息海域にもよりますが、全長2.5~3mを超えるあたりから、他のサメ類やオットセイ、アザラシなどの大型動物を食べる割合が高くなります。

諸説ありますが、恐らくそれくらいの大きさの個体が、本来の獲物である鰭脚類と間違えて人間を襲ってしまうと考えられます。

そんなホホジロザメの歯は、先がとがった大きな三角形で、縁の部分がノコギリのようにギザギザしています。

ホホジロザメの歯(上顎歯)

この歯は獲物に深く突き刺さり、勢いよく頭を振ることで肉を大きく引き裂きます。

また、噛む力も非常に強く、日本で潜水士が襲われた事故では金属部分にも穴が開いていました。

人間が噛まれたらどうなるか、考えるだけでも恐ろしいです・・・。

全世界に分布

さらに、ホホジロザメはその分布の広さも被害者数に影響していると思います。

サメ映画の影響で、サメと言えば暖かい海にいるイメージがありますが、ホホジロザメはほとんど世界中の海に分布しています。

彼らは、寄網と呼ばれる特殊な血管構造を持っており、周りの水温よりも体温を高く保つことが出来ます。そのため、観光客が泳ぐような温かい場所だけでなく、日本の北海道も含む水温が冷たい場所にも出没します。

また、生息環境についても、インド洋を横断する長距離回遊をすることもあれば、岸から100mも離れていない場所に現れたりします。

近年はドローンによる撮影が盛んですが、南アフリカなどで海岸を撮影した映像では、サーファーからそう遠くない場所をホホジロザメが普通に泳いでいる様子が何度も確認されています。

人間を見つけたら必ず襲うサメというわけではありませんが、大型動物を普段から襲う食性と、どこにいてもおかしくない幅広い分布域により、襲撃数トップになってしまっていると思われます。

危険度第2位:イタチザメ

イタチザメ(Galeocerdo cuvier

ホホジロザメほどではないですが、こちらもかなり有名で危険なサメです。

イタチザメは、熱帯や亜熱帯など比較的暖かい海を主な生息域とするサメで、全長4m以上になります。短くて丸みを帯びた吻、トラを思わせる縞模様などが特徴です。

シャークアタックの件数自体はホホジロザメより少ないですが、実は総アタック数における死亡率はホホジロザメを上回ります。

イタチザメも人食いザメとして悪名高いですが、人を食べるというよりも、見境なしに何でも食べるサメです。

イタチザメの歯を見てみると、ホホジロザメ同様にノコギリ状になってますが、鶏の鶏冠のような独特の形状をしています。

イタチザメの歯

これは、肉を引き裂くだけでなく、固いものをかみ砕くのにも適した形で、実際彼らはウミガメをよく捕食します。

ただし、ウミガメばかり狙って食べているかと言われるとそんなことはなく、胃の中からは様々なものが見つかります。

魚はもちろん、イカ、タコ、甲殻類、小型のサメ、海鳥、イルカの頭、イヌ、牛、ドラム缶の破片、タイヤの一部、ビニール片などなど・・・。どこで見つけたの?とツッコみたくなるものや、明らかに消化できそうにないゴミもよく見つかります。

このため、イタチザメは”海のごみ箱”や”ヒレのついたくずかご”など、なかなかにヒドいあだ名をつけられています。

こうしたことを考えると、人を積極的に襲っているというより、あらゆるものを食べている中にたまたま人が入っているだけという感じがしますが、実際にサーファーが襲われる事故は複数起きており、注意が必要なことは間違いありません。

危険度第3位:オオメジロザメ

オオメジロザメ(Carcharhinus leucas

遭遇率や攻撃性の面から上位2種より危険とされることもあるのが、このオオメジロザメです。

全長は3mを超えれば大きい方で、他の2種より見分けが難しいですが、ガッシリした体、比較的短い吻、小さな目などが同定のポイントです。

ホホジロザメやイタチザメよりは小さく、記録されたシャークアタックの件数も少ないのですが、襲われた場合の死亡率はイタチザメと同様にホホジロザメより高いです。

また、オオメジロザメはホホジロザメやイタチザメに比べると見分けが難しいため、襲った種がハッキリしていない襲撃の中にはオオメジロザメによるものが多く含まれている可能性があります。

オオメジロザメも熱帯や亜熱帯など暖かい海域に生息するサメで、日本でも沖縄近海で確認されています。

ダイバーを見ても遠巻きに見ているだけ、延縄や釣り針になかなかかからないなど、警戒心が高い側面もありますが、時に非常に攻撃的になるサメです。

サメの襲撃が連続して起きてしまっているインド洋のレユニオン島において、主な犯人はオオメジロザメだとされています。また、沖縄県宮古島でも本種によるものと思しきシャークアタックが過去に発生しています。

ついでに言えば、オオメジロザメは水族館で同居している大型魚をよく噛み殺すことで有名です。長年オオメジロザメを飼育している沖縄美ら海水族館では、アカシュモクザメ、ヨゴレ、マンタなど、数々の動物が無残な姿になってきました。

さらに、オオメジロザメは沿岸の海岸付近や港近くなど浅い場所にも出現し、塩類濃度が低い場所への適応能力が高いため、汽水や淡水域にも入ってきます。

沖縄の川を泳ぐオオメジロザメ。

以前に紹介したニュージャージ州サメ襲撃事件でも、複数名が川で襲われているため、この事件の犯人もオオメジロザメだとする説が有力です。

もっとも、川に入ってくるのは1m以下の小さな個体が多く、河川の襲撃で死亡に至るケースはまれだと思いますが、人間の生活圏に比較的近い場所によく現れることも、襲撃件数トップ3の要因と思われます。

危険度第4位:ヨシキリザメ

ヨシキリザメ(Prionace glauca

非常に美しく可愛らしい顔をしたヨシキリザメですが、一応危険なサメとされています。

ヨシキリザメは、シャープな体つきをした外洋性のサメです。英名はBlue sharkといい、名前の通り、生きているときは非常に美しい青色の体をしています。

また、クリクリした大きな黒い眼が可愛らしいのも彼らの特徴です。

ただ、可愛い顔をしている反面、切れ味のいいノコギリ状の上顎歯、獲物を突き刺すのに適した鋭く細長い下顎歯を持っています。

ヨシキリザメは外洋性のサメなのでそもそも人間と出会う機会が非常に少なく、回遊する小魚やイカ類など人間よりずっと小さな獲物を主に食べています。

しかし、そうした餌が特別好きという訳ではなく、その海域で最も多く手に入る餌を食べている日和見主義的捕食者であるため、プカプカ浮かぶ弱った人間も、彼らのメニューになる可能性はあります・・・。

「人食いザメ」と称するのは正直微妙な気がしますが、沖合で行うダイビングや、船の事故で海に投げ出された時、ヨシキリザメも脅威になるかもしれません。

危険度第5位:ヨゴレ

ヨゴレ(Carcharhinus longimanus

危険云々の前に名前が可哀そうですが、変なあだ名ではなく図鑑にも載っている標準和名です。

「ヨゴレ」という名前は、第一背ビレや胸ビレなど一部のヒレ先に白く汚れたような模様があることから名付けられました。

ちなみに、英語ではOceanic whitetip sharkという響きの良い名前がついています。

和名は残念な感じですが、グライダーを思わせる長いヒレと綺麗なボディラインがめちゃくちゃカッコよく、そして美しいサメです。また、吻やヒレの先が丸みを帯びていて、なんとなく柔らかい印象があります。

しかし、ヨゴレもヨシキリザメ同様に、切れ味抜群の上顎歯と、鋭くとがった下顎歯を持ち合わせています。

「Oceanic」と英名についていることから分かる通り、ヨゴレはヨシキリザメ同様に外洋性です。

さらに、個体数の減少が心配されている絶滅危惧であるため、ヨシキリザメ以上に出くわす確率は低いと思います。

しかし、事故や戦争で船が沈んだ際、海に逃れた人がヨゴレに襲われたという事例が複数報告されています。

ヨゴレの生態は不明なことも多いですが、彼らもヨシキリザメ同様に、日和見主義的捕食者だとされています。

エサに出会う機会が非常に少ない外洋で暮らしているため、見つけた食べられそうなものにはとりあえず噛み付く見境のなさを身に着けたのかもしれません。

また、ゆったりと優雅に泳いでいるかと思えば、急に猛スピードで向かってくるなど、ヨゴレは予測が難しい行動をしてくることもあります。

出会う確率は低いですが、ヨシキリザメ同様、潜在的に危険なサメだというのは間違いありません。

ランキングについて補足

ここまで、危険ザメトップ5を紹介しましたが、いくつか補足させて頂きます。

ほとんどの襲撃は上位3種

まず各5種の割合と件数ですが、実はほとんどのシャークアタックはFatal、 non-fatalともに上位3種によって起きています。

敢えて具体的な数字を出さずにここまで話してきたのですが、今回ランクインしたサメたちの襲撃数は以下のようになっています。

御覧の通り、3位のオオメジロザメと4位のヨシキリザメの差が圧倒的で、それ以降はほとんど大差ありません。

ちなみに、Non-fatal(被害者が亡くなっていない)シャークアタックの場合、トップ5は以下のようになります。

トップ3は同じ顔ぶれですが、4位がカマストガリザメ、5位がシロワニになっています。しかし、件数はやはり上位3種に比べると差がありますね。

総アタック数がそもそも少ない

先に紹介したデータの集計期間を年間だと思っていた人もいるかもしれませんが、今回紹介したデータはは年間ではなく、これまで集計された総数です。

つまり、サメによる襲撃そのものが世間で思われているより圧倒的に少ないんです。

データを集計しているISAFが設立されたのが1958年。それ以前の記録も収集しているはずですが、話を単純化したいのと、大昔の記録は漏れも多いと思うので、あえてそれ以前の期間を考えないものとします。

設立から2022年までの年数でUnprovoked Fatal attackの件数を割ってみます。

132(Unprovoked Fatal attackの件数)÷64(ISAF設立から2022年までの年数)=2.0625

つまり、年間の犠牲者数は約2人。危険とされる生物の中でワーストレベルです。

もちろん、ISAFのデータにも漏れや誤りはあるはずなので、実際にはもう少し多いと思います。しかし、それでもこの数字から蚊、野犬、毒蛇、スズメバチなどの死者数を超えることはあり得ないでしょう。

サメ社会学者Ricky

蚊は725,000人、野犬は25,000人の命を毎年奪っているとされています。

世間ではいまだに「サメ=人食いマシーン」というイメージが強く、中には逆張りか嫌がらせなのか、わざわざ僕が見えるように「人食いザメはいる」や「サメなんて絶滅すればいい」などとネットに書き込む人もいます。

しかし、今見て来たようなデータを知ると、こういう人たちが如何に頓珍漢なのかご理解いただけるかと思います。統計や傾向という話が理解できない残念な人だと自分で宣伝しているようなものであり、お世辞にも賢いとは言えません。

サメが強力な捕食者であることや、実際にサメに襲われた人がいることも事実です。

しかし、個々の種や事例を見るだけでなく、より大きな視点でシャークアタックを考えると、また違ったサメの世界が見えてくると思います。

参考文献

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