ネパール料理を食べながらエイとサメの違いについて語り合いました!エイのエラ孔は何故お腹側にあるのか?

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

先日、シャークジャーナリスト沼口麻子さん主催のサメ談話会に参加してきました!

今回は、とあるネパール料理のレストランでお食事をしながら、サメとエイの違いや関係性について議論しましたので、そこで話した内容に絡めて、簡単に解説や問題提起をしようと思います。

以前に「ノコギリエイとノコギリザメの見分け方」というテーマでも触れましたが、サメとエイはどちらも軟骨魚綱・板鰓亜綱という同じグループに分類されています。

世間的には「流線形でシャープなサメと平べったいエイは全然違う」と思うかもしれませんが、両者は非常に近い仲間なんです。

そんなエイとサメの見分け方は「エラ孔が体の側面にあるか、それともお腹側にあるか?」という点で見分けることができます。

逆に言えば、どれだけ見た目がエイっぽくても体の横にエラ孔があればサメですし、明らかにサメのような見た目をしていてもお腹側にエラ孔があればエイです。

ノコギリエイの仲間、グリーンソーフィッシュ。サメによく勘違いされますが、エラ孔がお腹にあるのでエイの仲間です。

ここまではサメ好きの多くがすでに知っている基礎知識になりますが、ここで疑問が残ります。

何故サメは体の横側で、エイはお腹側なのか?

諸説ありますが、サメからエイが進化したのではなく、サメとエイは共通の祖先から遠い昔に分岐したという説が有力視されています。

では、何をきっかけにして両者は二つの大きなグループに分かれ、何故エラの位置が今日までハッキリと違うのでしょうか?

エイと言えば海底でペタっとしているイメージがありますが、お腹側にエラ孔があるのは呼吸がしづらそうです(実際は目の後ろにある孔で水を取り込めるので問題なく呼吸可能です)。

また、エイの中にもマンタのように広い海を泳ぎ回る仲間がいます。サメの仲間も常に泳ぎ回るのではなく、海底でじっとしている時間が長い種も多いです。

もちろん、全ての特徴に大きな意味があるとは限りません。何かのきっかけでエラが横についた魚と下についた魚が枝分かれして、それらの特徴を変えるような淘汰圧がなかったので成り行きで今の姿に続いている・・・ということもあり得ます。

正直、この問いに正解を出すことは難しく、会の中でも結論は出なかったのですが、「呼吸に関係があるのか?」「エサの取り方とつながりはあるのか?」など、様々な意見を聞くことができたのは良い刺激でした。

そんな小難しい話を交えつつも、あくまで専門家ではなくサメ好きの集まりなので、各自持ち寄った標本を観察しながら美味しいネパール料理を堪能しました。

ネパール料理
カレーが美味しかったです。
こういう料理を食べるとラッシーが飲みたくなりますね。
ホシエイの上顎歯。
ホシエイの下顎歯。
ホシエイの毒針。
ノコギリザメとノコギリエイの吻を比較。

本日はここまでです!

サメはだいぶ盛り上がってきた感がありますが、エイは日本語で手に入る情報が非常に少ないので、今後はエイに関する発信も増やしていければと思います!

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