『ダーク・タイド』のネタバレあり感想&サメ解説【BGサメ映画レビュー】

サメ映画『ダーク・タイド』レビュー記事サムネイル
邦題ダーク・タイド
原題Dark Tide
公開年2012年
監督ジョン・ストックウェル
出演ハル・ベリー / オリヴィエ・マルティネス / ラルフ・ブラウン
制作国アメリカ / イギリス / 南アフリカ
ランク準A級(世間的にはB級だが個人的にはお勧めしたい。)
ストーリー★★★☆☆
演出や絵作り★★★★☆
サメの造形★★★★★

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目次

あらすじ

ホホジロザメとフリーダイブするスキルを持つサメの専門家ケイトは、恋人ジェフと共に南アフリカでドキュメンタリー映画を製作していた。

しかし、撮影中にチームメンバーがサメに殺されてしまい、ケイトは自責の念からサメと泳ぐことをやめてしまう。

それから一年後、ツアーガイドの資金繰りに苦しんでいたケイトは、再会したジェフからブレイディという金持ちの男を紹介される。

ブレイディは高額な報酬と引き換えに、自分と息子がホホジロザメとフリーダイブできるようガイドして欲しいと依頼するが・・・。

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

サメを巡る人間ドラマが中心の異色サメ映画

『X-MEN』シリーズや『ソードフィッシュ』、『007 ダイ・アナザー・デイ』などでお馴染みハル・ベリーを主演に置いた作品です。

一般的な紹介文では「海洋サスペンス・アクション」や「サバイバル・アクション」というジャンルに分類されていますが、サメと泳ぐ女性を描いた人間ドラマと言った方が適切です。

撮影中の事故が原因でサメと潜ることを止めてしまう→ひょんなことからサメと再び泳ぐことになる→トラブルが起きてしまい命がけでサメと対峙する・・という流れで物語が進行し、その過程で感情が大きく揺れ動くケイトに焦点が当てられています。

そういうストーリーだと理解して観ればそこまで悪い内容ではありません。サメが登場するシーンも下手なサメ映画より多く、実際に南アフリカで撮影された野生動物や海の映像は迫力と美しさにあふれており、映像面のクオリティは満点に近いです。

しかし、冒頭と終盤でしか描かれないパニック展開が作品の肝であるかのように宣伝されたことも影響し、レビューサイトでは「ジョーズを見習え」「ただのドキュメンタリー映像」などと酷評されがちです。

また、「サメと檻なしでフリーダイブする」という行動に焦点を当てている都合上、本作のメインと言うべきサメの登場シーンはほとんど無言の水中映像になります。

しっかりと映像から目を離さずに視聴することが求めらる上、リアリティを追及している分水中での視界の悪さも再現されているため、実物のホホジロザメを撮影していることの価値を評価できない人からすれば退屈かもしれません。

ストーリーについても、途中で謎のモブキャラ密漁者が登場する、ブレイディが傲慢で間抜けなのかと思いきやケイトもヤケクソになって全員を危機的状況に陥れるなど、やや粗い部分があります。

パニック展開が少ない点は作品自体に罪はありませんし、サメ愛好家としては「サメが出る映画はパニック映画であるべき」という価値観に重大な問題がある気もするのですが、一般受けが悪いのは確かでしょう。

サメをモンスターではなく野生動物として描いている

以上のようにあまり良い評判を聞かない『ダーク・タイド』ですが、「サメをモンスターではなく野生動物として描いている」という点で僕はこの作品を評価したいと思います。

本作に描かれるサメは終始凶暴なわけではなく基本的には優雅に泳いでいて、しかし海から略奪しようとする者や舐めてかかった人間(密漁者やブレイディ)に敵意を向け、そうかと思えばただ弱っているだけの何の罪もない人間(トミー)の命を簡単に奪っています。

無闇に人間を襲うことはない一方で、勧善懲悪のような人間の勝手な価値観に縛られて動いているわけでもありません。

そして、サメを巡る出来事でケイトは感情を激しく揺さぶられますが、サメ自体恨むことはせず「サメは最も驚くべき、神秘的な動物」と締めくくっています。

こうした一連の流れとエンディングを見るに、本作ではサメを血に飢えた人喰いの悪魔ではなく、ただの畏怖すべき野生動物として表現しているように感じました。

世間一般の軸で面白い映画として評価できるかはともかく、サメをモンスターではなく中立な野生動物として描き、そのうえで緊迫したシーンを挿入することでフィクション映像作品としてのクオリティを保っている作品は他にないように思えます。

先述の通りツッコミどころはあるものの、映像のリアリティと合わせ、サメの描き方という点で僕はこの作品を評価したいですし、こういうサメ映画を評価できるような知性や品性を持つ人がサメ映画視聴者の中に増えれば良いなと感じます。

その他見どころや豆知識

  • 本作で主演を務めたハル・ベリーと恋人ジェフ役を演じたオリヴィエ・マルティネスは後に結婚しています(2015年には離婚)。
  • 冒頭でジェフがケイトを撮影しているシーンにて、カメラ画面に映るバッテリーの値が急に減ったり戻ったりしています。
  • 「繁殖期のサメは噛むから注意しろ」と言っているのに「交尾したいんじゃなくて泳ぎたい」と返すブレイディ。このやり取りだけでアホなのが伝わってきます。
  • 水上で堂々と明かりつけて作業に当たる密漁者たち。

サメに関する解説

サメの造形

人を襲うシーンのみCGで、それ以外は本物のホホジロザメが使われていました。

ドキュメンタリー映像と思しきものもありましたが全体的に違和感がなく、サメのシーンは全て作品にマッチしていたと言えるでしょう。

俳優陣が実際にサメに触っているとしか思えないシーンも複数あり、本当に野生のホホジロザメを相手に撮影したようです。

サメが人間に攻撃的に向かってくるシーンはさすがにCGでしたが、映像の暗さが程よく効いていることもあり不自然には見えませんでした。

ただし、サメの第一背ビレが水面から出ているシーンにて、尾鰭上葉が映っていないものがありました(第一背ビレがはっきり見えるくらい水面に近ければ尾鰭も水面から出ているはずです)。

もしかすると背鰭だけのシーンはロボットなどを使っていたのかもしれません。

サメの行動

本物を使っているのだから当然かもしれませんが、行動面でのリアリティも申し分ないと言っていいでしょう。

基本的には優雅に泳いでいて、襲う瞬間に急にスピードを上げて向かってくるシーンも再現度が高いです。

密漁者が襲われるシーンは暗くて分かりづらく映画としてはイマイチなシーンですが、「実際に夜の海でホホジロザメに襲われたらあんな感じだろうな」と思います。

その他サメの解説

ケイトがサメの性別について説明する際、「臀鰭(anal fin)に交尾器がある」と発言していますが、正しくは腹鰭(pelvic fin)です。

実際のホホジロザメのオス。腹鰭の部分から交尾器が伸びています・

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