【BGサメ映画レビュー】ゾンビシャーク 感染鮫

邦題ゾンビシャーク 感染鮫
原題Zombie Shark
公開年2015年
監督ミスティ・タリ―
出演キャシー・スティール/スローン・コー/バッキー・アンドリューズ
制作国アメリカ
ランクB級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品。)
目次

あらすじ

妹ソフィとの関係がギクシャクしていたアンバーは、恋人ジェンナーの招待を受けてレッドプラム島でバカンスを楽しむことに。

しかし、浜辺に打ちあがっていたホホジロザメの死体を観察している最中、突然サメが息を吹き返してジェンナーを喰い殺してしまう。

なんと、島で行われていた極秘実験から逃げ出した被験体のホホジロザメ”ブルース”が脱走し、島周辺のサメをゾンビ化していたのだ。

ボートの鍵を失い、嵐により閉じ込められたアンバーたちは、研究所で働くケージ軍曹に助けを求めるが、サメに噛まれてゾンビ化した人々が陸上でも彼らに襲い掛かる・・・。

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

人間模様が中心の割にプロットが雑

サメ&ゾンビという、B級映画では定番の怪物たちを組み合わせてみた作品がこの『ゾンビシャーク 感染鮫』です。

「不死身のサメが襲い来る!」というアイディアだけ聞くと面白そうですが、本作は物語の大部分を登場人物たちの人間模様に費やしており、サメの出番はだいぶ控えめです。

本作の主人公は「15歳で娘を出産して養子に出した」という複雑だがサメとは全く関係ない過去を持っているのですが、そのことが原因で両親と不仲になっており、同じくメインキャラとして登場する妹は姉や両親を過保護に思い反抗しているという、B級映画にしてはやけに込み入った家族設定が用意され、その描写にかなりの尺を使っています。

もちろん、そうした設定が後のプロットに活かされるならいいのですが、両親が娘たちを心配してあーだこーだ言っていた割には後半の展開にかかわってこないなど、「果たしてこのやり取りに大きな意味があったのか?」というシーンが散見されます。

他にも、ビッチ臭が香ばしいブリジットが世を憂うような語りを突然始めたり、博士が蘇生薬の研究のきっかけを話す場面が冗長だったり、「なんか名場面っぽく長々描いているけど大して深みがないぞ」という会話シーンが多いです。

もっとも、人間模様中心でもストーリーが洗練されていれば「まあ、こういうサメ映画もアリか」と納得できそうなものですが、長々語っている間にゾンビシャークとの闘いが山場を迎え、それぞれの人間関係が着地点を迎えないまま結局サメを仕留めて物語が終了してしまいます。

そんな中でもっとも酷いと感じたのがラストシーンです。

素行不良の過去を持つ過保護な姉と優等生な妹という独特の関係性を長く描いたにもかかわらず、ゾンビシャークに丸呑みにされた妹がゾンビ化し、姉がトドメを刺すという全く救いのないエンディングであっさりと終わってしまいます。

妹との関係性が冒頭からメインテーマとして描かれ、両親との長ったらしい会話シーンや「妹だけでも助けて欲しい」と約束する場面は一体何だったのか?質の悪い『ミスト』を見せられたような、何とも言えない気分にさせられました。

ゾンビの設定を大して活かせず

物語のグダグダ具合もさることながら、そもそもゾンビとサメという組み合わせが悪かったように思えます。

本作ではゾンビ映画の定番である「ゾンビに噛まれたらゾンビになる」という設定が出てくるのですが、そもそもサメに噛まれた人間はそのまま胃の中に収まるかバラバラになりますし、本作の舞台はあまり賑わっていない寂れた島なので、増殖設定が大して活かされません。

サメが陸に上がれない分、ゾンビ化した人が陸上で人間を襲うストーリーにすれば良かったと思いますが、人間ゾンビは大して活躍せず、突然集合して盛り上がったチンピラ集団が海岸に集まり、何故かゾンビザメ軍団に戦いを挑むという無理矢理な展開になっていきます。

大人しく陸で待機していればいいものを、何故サメに戦いを挑むのか?そして、そこにわざわざやって来てシャチみたいに浜に乗り上げるサメたちも健気です。

ゾンビ映画の醍醐味であるゴア描写もかなり控えめで、最初から最後まで「ゾンビである必要はあったのか?」という疑問を抱かざるを得ませんでした。

その他見どころや豆知識

  • 本作の実験ザメに名付けられた名前「ブルース」は、『ジョーズ』のサメの愛称が由来です。
  • どう見ても胃の中に納まらないようなサイズの人間を丸呑みにしていくサメ。
  • 極秘実験に携わる研究者のはずなのに無線で一般人に本名を告げる間抜けなパーマー博士。
  • サメに襲われる人々を前に「あの人たち海で何やってるの?」というツッコミに加え、「何でみんな海に行くの?」というセリフ。サメ映画でそれを言っちゃあダメよ。
  • 爆弾で吹き飛んだサメの頭に噛みつかれて死ぬブリジット。草。
  • 嵐が近づいている設定なのに非常に穏やかな海。
  • 凶暴なゾンビシャークがそこら辺を泳いでいるのに水に脚を漬けながら話すロジャー。案の定食い千切られた。
  • 利口という設定だが、陸の上にいる人間に執着する頭の悪いブルース。
  • 腹の中にいる妹を助け出そうとしている割には勢いよくサメの腹にナイフを突き刺すアンバー。ゾンビになった妹に襲われた時も、そこまで躊躇いなく脳を突き刺すあたり容赦がないです。

サメに関する解説

サメの造形

非常にのっぺりした安っぽいCGで再現された、全体的にショボいサメでした。

本作に登場するサメはサメ映画ではお馴染みホホジロザメと言う設定ですが、ホホジロザメにしては吻が短く、無駄にゴツゴツしていて不細工です。

サメの行動

本作のサメが共食いしていることに対してジェンナーが「サメ同士でそんなことしないよ」と言うシーンがありますが、サメは普通に共食いをします。

サメが別のサメを食べることは数多くの種で確認されていますし、同種の小型個体を襲うサメもいます。

その他サメの解説

パーマー博士は「人類とサメの体内構造が似ているから実験に使った」と言っていますが、一体どこの何をもって似ていると言っているのか全く分かりません。

サメは体の骨格のほとんどが軟骨で出来ており、人間はおろか「魚」という言葉でひとまとめにされがちなマグロなどとも体の根本的な構造が異なります(すなわち、マグロはサメよりも人間に近い動物と言えます)。

サメの中には胎盤を形成して赤ちゃんを育てるなど、人間に近いと思える特徴を持つ種もいますが、『キラー・シャーク 殺人鮫』のレビューでも触れた通り、サメの胎盤と人間の胎盤はその起源が全く異なるものです。

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