【BGサメ映画レビュー】ジョーズ・リベンジ

邦題に「リベンジ」とありますが、別に復讐要素はありません。中国産『パニック・マーケット』といった感じです。

邦題ジョーズ・リベンジ
原題鲨口逃生 / Escape of Shark
公開年2021年
監督ジュ・ジァン
出演ユゥ・バイリン / シュー・ドンドン / チョウ・シンエン
制作国中国
ランクB級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品)
目次

あらすじ

水中結婚式の最中に花嫁をサメに殺された青年ワン・レイは、花嫁の叔父が経営する海辺のホテルでバーテンダーをしていた。

ある日、そのホテルに突如津波が押し寄せ、建物が水浸しになってしまう。

どうにか生き延びたワンたちは脱出を試みるが、津波とともに現れた人喰いザメが彼らに襲い掛かる。

ワンたちは無事にホテルから脱出することはできるのか?

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

中国版『パニック・マーケット』

あらすじを読んで分かったと思いますが、リベンジ要素は全くありません。当然『ジョーズ』とも無関係です。

「親しい人をサメに殺された過去を持つ男が、津波で閉じ込められ、さらにサメに襲われる」という展開は『パニック・マーケット』を彷彿とさせ、実際『パニック・マーケット』を意識したと思しきシーンが多いです。

目についたものを挙げると以下の通りです。

  • 津波が来る予兆として海鳥の大群が飛び去る
  • 突き上げられる人とその後ろから飛び出してくるサメ
  • 主電源を切らないと全員が感電死するかもしれないシチュエーション
  • 出入り口を塞いでいるトラックを爆発させて脱出路を確保する

とは言え、各トラブルへの対処方法や展開には一定のオリジナリティがあり、個人的には結構楽しめました。

冒頭のサメが花嫁を食べるシーンも、花婿の凍り付く顔→花嫁の不安そうな顔→後ろからゆっくりと迫るサメという演出はなかなか良かったです。

ゆっくりと登場したサメが急に猛スピードで美女にかぶりつくシーンは、開始早々にインパクトを出すには十分だったと思います。

ただし、お国柄なのか監督の意向なのか分かりませんが、直接的に人間が引き裂かれたりする描写がないのも本作の特徴です。

下半身を嚙みちぎられる男性や千切れた死体の腕でサメをおびき寄せるシーンがある『パニック・マーケット』に比べるとかなりマイルドで、お子さんも安心してみられるサメ映画と言っていいでしょう。

サクッとみられるお手軽サメ映画だが・・・

映画自体が約60分と非常に短くお手頃に楽しめるのが本作の良さですが、開始20分ほど経過しないと津波が起きません。

冒頭の水中結婚式での襲撃が斬新かつ演出も良かったので諦めずに見続けましたが、「いつになったらサメが出るんだ」としびれを切らす人も多いかもしれません。

また、各登場人物の関係性や背景がわかりづらいのが本作の難点です。

開始から20分を本筋のサバイバル劇とは関係ない描写に使ったにもかかわらず、ワンとリサがどういう関係なのか(幼馴染?)をはじめ、冒頭で一緒にダイビングしている美女3人組の関係性がよく分からない(そもそもあのシーンに意味を感じない)など、人物描写が中途半端なまま映画が進行します。

元ネタである『パニック・マーケット』も登場人物が多かったですが、短い尺の中で各人が関わりあう様子が描かれていたので一応全体像は理解できました。

しかし、本作『ジョーズ・リベンジ』は映画慣れした人でないと「誰が誰だか・・・」と思っているうちに終わるかもしれません。回想シーンや指輪を捨てるシーンも監督なりの意味はあったのだと思いますが、個人的に何を表しているのか謎でした。

ただ単にサメが人を食い散らかす場面を観たいという方はそれでもいいかもしれないですが、それなら最初の20分は何だったのか・・・。どちらかに振り切ってほしかった感は否めません。

その他見どころや豆知識

  • 海好きとして水中結婚式は興味あるけど、マスクなしは目が辛そうだし花嫁が良く見えない気がする・・・。
  • 渡り鳥の行動や鯨類のストランディングを地震の前兆とする日本人がニュースの中で紹介されていたが、深海魚地震前兆説のことを指しているのか気になる・・・。
  • ヨーロッパ系の女性たちが話す英語がすごく棒読みで演技が下手くそに見える。
  • 音楽聞きながらヨガをやっているせいで津波に気づかない描写がギャグに見えるけど、現代社会だと本当にありそうでちょっと怖い・・・。
  • 廊下で迫りくるサメの背ビレ、サメのおもちゃを本物だと思いビビる、扉を破り迫ってくるサメと水、サメの背ビレにつかまった男と大爆発という展開は『ディープ・ブルー』のパクリ?
  • 目の前で父親が食い殺された少女のことをもう少しみんな慰めてほしい。
  • 寄りかかっている扉からオノが飛び出してくるという『シャイニング』のオマージュ。
  • 成金野郎サン・ニーの死に様がダサすぎる上に誰にも見られていないのはシュールすぎて草。

サメに関する解説

サメの造形

恐らくホホジロザメをイメージしているんでしょうが、細かい部分がおかしいことになっているサメでした。

背中側が黒くお腹側が白、大きな三角形の背ビレ、下葉が発達した三日月に近い形状の尾鰭などの特徴は確かにホホジロザメを思わせますが、妙に醜悪な顔をしており、体が不自然にシワシワでした。

また、飛び上がって金髪美女を丸のみにするシーンをよく見てほしいのですが、腹ビレがやけに細長いです。

VFX自体そこまで出来が悪いわけではないので迫力はあるのですが、ホホジロザメの特徴を学んで再現したというより「人喰いザメってこんな感じ」というイメージを頑張って具現化したような出来栄えです。

サメの行動

基本的にサメ映画のサメは食べ過ぎなのですが、本作『ジョーズ・リベンジ』のサメはその中でもかなりの大食漢です。

元ネタの『パニック・マーケット』もかなりの人数を食べていましたが、本作のサメは全長3m前後くらいしかないのに1日で4人(死体含む。最後のサン・ニーはノーカン)も平らげていました。

閉鎖空間ものなので仕方ないとは思いますが、『パニック・マーケット』は2尾のサメで合計4人だったので、本作のサメの食欲は常軌を逸していますね。

サメが人を食べてなんぼのサメ映画なので食欲云々は大目に見るとしても、飛び掛かるシーンで猛獣のような声を出すはいただけません。

実際のサメは吠えることはありませんので、誤解のないようにお願いいたします。

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