【BGサメ映画レビュー】ジョーズ2

監督がスピルバーグではなくなってしまいましたが、続編を名乗るに相応しいクオリティは保っていると思います。

邦題ジョーズ2
原題Jaws
公開年1978年
監督ヤノット・シュワルツ
出演ロイ・シャイダー/ロレイン・ゲイリー/マーレイ・ハミルトン
制作国アメリカ
ランク準A級(世間的にはB級だが個人的にはお勧めしたい)
目次

あらすじ

巨大ザメの襲撃が相次いだ恐怖の日々から3年後。

平和と活気を取り戻したアミティだったが、サメとの闘いで沈んだ船オルカ号を探していたダイバー二人組が行方不明になってしまう。

また、何者かに襲われたと思しきシャチが打ち上ったり、水上スキーを楽しんでいた女性二人が爆発事故で行方不明になるなど、不穏な出来事が相次いでいた。

前回サメを退治した警察署長のマーティン・ブロディは「再びサメが戻ってきたのでは?」を不安を募らせるが、サメの影も形も見えず、誰も耳を傾けようとしない。

しかし、ヨットで沖に向かったブロディの息子たちの前に、ついに人喰いザメが姿を現し襲い掛かる・・・!

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

人間ドラマ多めだけど全体的には良作

サメロボットの性能が良くなったためか、続編なので変にじれったい演出はやめた方がいいと思ったのか、本作は前作『ジョーズ』よりもサメがはっきり映る場面が多いです。

開始から約20分で始まる水上スキーの襲撃シーンは、本物のサメの映像を適度に挟みながら噛みつく瞬間に歯をドアップで写すなど演出もイイ感じです。

ただ、その後は思わせぶりなシーンを挟みつつも、約40分後に姿を現すまでサメはほとんど出てきません。

シャチの死体を見てサメの仕業だと決めつけるマーティンや、友達の従妹とイイ感じになるマイク、海水浴場で発砲して署長をクビになるマーティンなど、人間ドラマ的なものが中心になりテンポが悪くなります。

ただ、沈んだオルカ号を見つけるシーンから始まり、前作で共に闘ったマット・フーパ―の力を借りようとしたり、よく見るとブロディ家の玄関にオルカ号の樽が飾ってあったりと、続編ならではの小ネタが散りばめられているのは個人的に好印象でした。

また、ロブスター漁のダイバーの前に姿を現した後は、それまでの遅れを取り戻さんばかりに人を食いまくります(後述する通り食いすぎですが)。

特に、気絶したマイクに大口を開けて迫ってくる場面や、ヘリコプターを沈めて破壊するシーンはなかなか良い出来栄えになっています。

シャチの場面で出た「サメは音にも敏感」という話をラストの対決でマーティンが活かしたり、中盤に一瞬だけ登場する高圧ケーブルがサメ退治の鍵になったりと、ストーリーにおける伏線の張り方もイイ感じです。

前作に届くとまではいきませんが、全体的には続編を名乗るに相応しい高クオリティに仕上がっていると言えるでしょう。

USJのモデルは実は『ジョーズ2』

前作『ジョーズ』の影響により「サメは爆発物」という風潮が生まれましたが、本作『ジョーズ2』では島に電気を提供する高圧ケーブルを噛ませるという斬新かつ島民にとってクソ迷惑な方法でサメを感電死させます(下手をすると島全体が停電します)。

ご存じの方も多いと思いますが、この倒し方はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの”大きなお魚さん”で再現されています。 

詳しい経緯は分かりかねますが、クライマックスに相応しい派手な死に方かつサメの死骸がそのまま残る終わり方なので、一作目の大爆発より感電の方がアトラクションで再現しやすかったのでしょう。

サメの復讐について

サメに襲われたと思しきシャチの死体を調べるシーンで「サメを殺したことでサメが来たのかもしれない」というトンデモ理論を展開するマーティンに対し、専門家らしき女性が「Sharks don’t take things personally(サメは物事を個人的に考えたりしないわ)」と呆れたよう返す場面があります。

これは本当にその通りなのですが、この『ジョーズ2』が作られた後、ジョーズシリーズの完結編として『ジョーズ’87 復讐篇(原題:Jaws The Revenge)』という映画が作られてしまいます。

この映画は「サメがブロディ一家を狙って追いかけてくる」というトンデモ設定を大真面目に取り入れて不評を買った作品なのですが、英語版の予告映像には「Jaws: The Revenge: “This time it’s personal“」というセリフが入っています。

もしかしたら、このセリフは『ジョーズ2』を元にして差し込まれたのかもしれません・・・。

その他見どころや豆知識

  • 前作で大失態を犯したのに普通に市長が続投していることにビックリ笑。
  • ボートごと襲われた女性は何で自分から燃料を被って照明弾を打ったのか理解不能(自害だとしたらダイナミックすぎるでしょw)。
  • シャチを計測するシーン、測り方を間違えています。メジャーをシャチの体の上に置くと体の丸みで正確な長さが測れません。
  • マーティンが銃弾にシアン化物を仕込むシーンがあるのですが、本筋には全く関係ありません。一体何のために撮ったんだろう(カッコいいシーンではある)。
  • フーパ―は南極の調査に行っているという描写がありますが、サメがいない場所で彼は何の調査をしていたのか・・・。
  • ヨットで沖に出るというのにライフジャケットを着ているのがマイクとショーンだけなのは完全に舐めてますね。
サメ社会学者Ricky

良い子は必ずライフジャケットを着ましょう。

  • エドとティナがヨットの上で交尾しようとしますが、よくあんな不安定な場所でやろうと思ったなという感じです。
  • 「あんたもう署長じゃないんだよ!」とか言いつつ終始「署長!」と呼んで指示に従うヘンドリクスがちょっと可愛い。
  • マイクを病院に連れて行くとき、最年少のショーンも連れてってやれよ。

サメに関する解説

サメの造形

基本的には前作『ジョーズ』から見た目はあまり変わりません。

ただ、水中を泳ぐシーンが滑らかで、顔つきも心なしかより自然になったように見えるので、前作のブルースよりも性能やデザイン面で改良を加えたのでしょう(顔は途中から焼けただれてしまいますが・・・)。

CG技術が発達した現代の基準で言えば”いかにも作り物”という代物ですが、当時としては十分に迫力あるサメに仕上がっていたと思います。

サメの行動

本作で最も気になる点は、サメが人を食べすぎているということです。

「現実にはサメに喰われる人よりも落雷で死ぬ人の方が多い」という話ではなく、短期間のうちに何人も食べ過ぎだということです。

前作『ジョーズ』のレビューで詳細に解説しましたが、実は一作目に出てくるサメは数日以上間隔を空けて一度に一人だけしか食べていません。

しかし、本作『ジョーズ2』に登場するサメは1日のうちに3人(エド、ヘリコプターのパイロット、マージ)も食べています。

サメ映画が乱立した現代においては”サメが一日に何人も食べまくるのは当たり前”という感じですが、本作『ジョーズ2』はその先駆けと言ってもいいかもしれません。

その他サメの解説や気になるところ

ホホジロザメがシャチを襲ったと匂わせる描写がありますが、実際はシャチがホホジロザメに襲うことが知られています。

むしろ、ホホジロザメはシャチに恐怖を抱いて逃げ出す習性があるという専門家もいます(諸説あり。海域や個体にもよると思います)。

子供のシャチならサメに襲われることもあるかもしれませんが、作中に登場するシャチは7.5mという設定なので、ホホジロザメが襲うことはまずないでしょう。

ちなみに、同じシーンにおいて「What makes you think there might be one in these waters?(どうしてこの近海にいると思うの?)」と専門家らしき女性が聞いていますが、ホホジロザメはほとんど全世界の海に生息しているとされています。

アミティ島のロケ地はマサチューセッツ州のマーサズヴィンヤード島とされていますが、この辺りにホホジロザメが現れても特に不思議はありません。

本作のシリーズ作品

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