【BGサメ映画レビュー】ジョーズ3

キャストも全く変わってしまいストーリーもクオリティも大きく変わってしまいましたが、一応ブロディ家が登場する正統な続編ということになっています。

邦題ジョーズ3
原題Jaws 3 / Jaws 3-D
公開年1983年
監督ジョー・アルヴェス
出演デニス・クエイド/ベス・アームストロング/サイモン・マッコーキンデール
制作国アメリカ
ランクB級:トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品。
目次

あらすじ

人喰いザメと死闘を繰り広げたマーティン・ブロディの息子であるマイクは、開園日を間近に控えた超巨大水族館シーワールドのスタッフとして勤務していた。

ある日、行方不明になった部下オーバーマンを探していたマイクと恋人である生物学者のキャスリンは、園内に迷い込んだ小型のホホジロザメと遭遇する。

キャスリンの提案で彼らはホホジロザメを生け捕りにして目玉展示にしようとするが、園内には体長10mにも達する母親も侵入していた。

母ザメが暴れたことで水中トンネルが破損し、一部の来場客が閉じ込められてしまう。

マイクたちは観客を助けるべく奮闘するが、その背後に巨大ザメが迫りくる・・・。

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

続編の名に相応しくない低クオリティ

ジョーズシリーズの正当な続編でありながら、そのクオリティは続編の資格を剥奪したくなるほどの代物です。

「外海とつながった水族館にホホジロザメが迷い込み、生け捕りにしようとするがサメが大暴れして水中トンネルを破壊する」という物語の設定自体は面白いのですが、”素材は良いが料理がクソ”という感じが否めません。

割と尺を使って描いたわりにマイクとキャスリンの将来プランの話がスッキリしないまま物語が終わったり、物語の本筋に関係ないサンゴ泥棒が突然登場してあっけなく喰われるなど、脚本に雑さが目立ちます。

また、10mの巨大ザメという現実離れした設定のサメを出した割にはそこまで見せ場がなく、「いよいよサメが大暴れするかのか!?」という展開になっても、パーク内で慌てふためくマイクたちがメインでサメの見せ場は大してありません。

昨今のB級映画と比較すれば筋の通ったストーリーであり、サメの生け捕り作戦など今までにない斬新な見せ場もあるのですが、”原点にして頂点”、”サメ映画の元祖”とされる『ジョーズ』の続編としては、大幅にグレードを落とした駄作と言わざるを得ないでしょう。

続編である必要もないプロット

そもそも海であんなに恐ろしい目に遭った島育ちのマイクがわざわざフロリダまで来て海で働いている設定自体に無理があるように思え、一作目・二作目に登場した俳優陣が全く出てこないので、『ジョーズ』とは無関係の作品ということにしてしまった方がいい気がしてきます。

実際、マイクが過去の経験について語りだすシーンや、ショーンが性欲によって海へのトラウマを克服するシーン以外、過去二作のとのつながりを感じさせる場面はありません。

余談ですが、次回作の『ジョーズ’87 復讐編』においてマイクはキャスリンではなく、全く関係ない芸術家の女性カーラと結婚したことが判明します。

この点については本作に責任はありませんが、作中で割と時間を尺を使ってマイクとキャスリンの将来プランを描いていたのは何だったのか?という気持ちになってしまいました。

無駄な3D描写の数々

また、本作は3作目だけに3D仕様になっていますが、「そこ3Dにする必要あるか?」という場面が多くあります。

例を挙げると以下の通りです。

  • 冒頭で食い千切られたタマカイらしき魚の頭
  • 食い千切られたオーバーマンの腕
  • ゆっくりとターンする潜水艇
  • オスカーなる骸骨の腕
  • 水中トンネルのウツボやタコの仕掛け

もちろん、マイクが放った矢が飛んできたり、サメが爆発して歯が飛んでくるなど迫力ある3Dシーンもあるのですが、奥から手前に被写体が迫ってくるショットが基本的に一本調子で、「3D映画として成立させるためにこういう場面を撮ったんだな」と見え見えなのが残念ポイントです。

その他見どころや豆知識

  • イルカ調教師の女性スタッフの一人が「浪花」とデカく書かれた水着を着ているのがギャグにしか見えない。現地ではあれがイケているのでしょうか・・・。
  • サンゴ泥棒が海に入るシーンでアメリカザリガニやスッポンが映り込みます。何で淡水生物を登場させたんだ。
  • ジャーナリストが堂々と手榴弾を持ち歩くな。
  • ホホジロザメを飼育するには明らかに小さすぎるプールに、飼育員の意向を確認せず勝手に一般公開する社長など、希少動物の扱いが総じて雑過ぎる。
  • 終始偉そうにしている、サメを雑に扱う、勝手な指示で母ザメを解き放つなど、クソみたいな所業を繰り返してきた社長のカルヴィンがサメに殺されないが個人的に不服です。

サメに関する解説

サメの造形

アニマトロ二クスの造形は『ジョーズ1』や『ジョーズ2』とそこまで大きく変わらないのですが、歯茎をむき出しにする場面が多いのが特徴です。

顎を飛び出させるサメの動きを再現したかったのかもしれませんが、噛みつく瞬間でもないのに歯茎を出した顔で迫ってくる場面はちょっとシュールでした。

また、口から取り込んだ水をエラ部分から噴射して前進するというハイテク仕様のためか、終始「ボボォー!」という謎の水音を吐き散らしているのもマイナスポイントです。これ以降のサメ映画でもたびたび雄叫びを挙げるサメが登場しますが、サメは吠えません。

何よりもツッコむべきはそのサイズでしょう。

一作目『ジョーズ』のレビュー記事でも触れましたが、信頼できるホホジロザメの最大記録は全長6.4mほどです。

本作に登場するサメは10m超えという化け物サイズであり、もはやホホジロザメだったのかすら疑わしいです。

サメの行動

本作では最初に赤ちゃんザメに遭遇し、その後に巨大な母親が現れるという設定になっていますが、サメは基本的に産卵・出産後は子育てを行いません。

ホホジロザメの繁殖については分かっていないことも多いのですが、多くの胎生のサメがそうしているように、浅い海で出産した後は子供の元を離れていくと思われます。

胎仔は母胎内にいる時点で全長1m以上にまで成長し、自力で泳いで狩りもできるハンターとして生まれてきます。子育ての必要があるとは思えません。

仮にホホジロザメの大型・小型個体が同じ場所にいたとしても、仲睦まじく人間狩りに来た親子である可能性はゼロに等しいです。何らかの理由でたまたま一緒になった全く関係のないサメ同士だとするのが妥当でしょう。

そして、本作一番のツッコミどころはラストシーンです。

水中にあるコントロールルームのガラスに向かってサメが突っ込んでくる場面において、サメの尾びれが全く動いていません。

恐らく作中最大のサメの見せ場であり、3Dという設定が最も活きてくる場面なのですが「死体が流れて来てるのか?」と言いたくなるようなギャグシーンと化しています。

その他サメの解説や気になるところ

  • キャスリンが「サメの歯が生えそろっていなかった」と言って前半のサメを赤ちゃんだと説明しますが、ホホジロザメの赤ちゃんの歯は母胎から生まれた時点で生えそろっています。強いて成魚との違いを挙げるなら、副咬頭という小さな突起が幼魚にだけ見られます。
  • 本作に登場するイルカは潜水艇を離れる人間にサメのことを警告したり、襲われる人間を助けるべくサメを攪乱するなど、”サメは悪・イルカは味方”というステレオタイプがよく表れていると感じました。

本作のシリーズ作品

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