【BGサメ映画レビュー】シャークネード6 ラスト・チェーンソー

サメ映画界が誇る伝説的なB級シリーズの最終作です。シャークネードらしく荒唐無稽に突っ走りつつも、何とかイイ感じに収まった感があります。

邦題シャークネード6 ラスト・チェーンソー
原題The Last Sharknado: It’s About Time
公開年2018年
監督アンソニー・C・フェランテ
出演アイアン・ジーリング/タラ・リード/キャシー・スケルボ
制作国アメリカ
ランクB級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品。)
目次

あらすじ

地球規模のシャークネードによる世界滅亡を目の当たりにし、家族や仲間を失ってしまったフィン・シェパードは、突如現れた成長した姿の息子ギルによって白亜紀へタイムスリップする。

彼はそこで、ギルによって密かに救い出されていたノヴァ、ブライアン、サイボーグ化する前のエイプリルに再会し、シャークネード第一号を撃破する。

しかし、その後に飛び込んだタイムネードによって再びタイムスリップした彼らは、時空を超えていくつものシャークネードと戦うことを余儀なくされる。

さらに、フィンに対して歪んだ執着心を抱いてしまったサイボーグ・エイプリルが、過去の惨劇をリセットしようとするフィンの前に立ち塞がる。

果たしてフィンは全てのシャークネードを消滅させ、人類の歴史を救うことができるのか・・・!?

これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。

見どころ・ツッコミどころ

家族愛というテーマに原点回帰

B級映画界にその名を轟かせたサメ映画の代名詞『シャークネード』シリーズの最終作品です。

これまでのシリーズ作品同様テレビ映画として製作されたのですが、日本ではその熱狂的な人気によって4DX劇場公開されました(このため本作の正式名称は『シャークネード6 ラスト・チェーンソー4DX』とされることがあります)。

「サメ映画が量産されるのは日本人のせいだ」という都市伝説めいた話がありますが、あながち間違いではないかもしれませんね。

そんなカルト的な人気を誇るシリーズの最終章ですが、ストーリーの基本的な流れは前作『シャークネード5 ワールドタイフーン』とそこまで変わりません。

タイムスリップする→シャークネードが発生する→死んだはずの仲間やカメオ出演キャラに助けられる→シャークネードを撃破→タイムスリップする・・という流れを繰り返します。

前作での国をまたぐ瞬間移動がタイムスリップに代わられた感じです。

ただし、突然のファンタジー要素とグローバルレベルで意味不明なトンデモ展開で世界を崩壊させた前作と比べると、家族の愛と結束というテーマに終始軸を置いている分、前作よりもまとまりがあって綺麗な仕上がりになっています。

ロスを救い、ニューヨークを救い、宇宙空間に飛び出し、大統領自由勲章を授与されてNATOの会議でスピーチまでした英雄フィン・シェパードですが、彼は元々バーの経営者で、家族との平穏で幸せな日々を願う普通の男でした。

そんな彼が全てを失った後に更なる試練を乗り越え、ついに時空を超えてそのゴールにたどりつくラストシーンは感動ものです。過去五作からずっと追ってきたファンの中には、エンディングで涙を流した人も多いのではないでしょうか。

また、二作目に死亡したブライアンやスカイが再登場するという胸アツ展開をはじめ、「私も家族を救いたい!」という悲痛な願いから時の流れを乱してでも祖父の運命に干渉しようとするノヴァ、「全てをリセットできたとしても今のギルに関する思い出が消えてしまう」という苦悩を背負うフィンなど、タイムトラベルものならではの要素が数多く登場し、前作よりも内容が作りこまれているように感じました。

さらに、長期シリーズの最終章が「過去に戻って全てをリセットする」というストーリーで展開され、一作目の最初のシーンがその終末の場になるというのは、シリーズを長く追っていた身からすると感慨深いものがあります。

もちろん、プテラノドンや野球のバットで隕石を打ち返す謎描写から始まり、サメに隕石を食べさせることで爆弾へ変化させる、火を噴くドラゴン・シャークが突然誕生する、メカシャークと自らのクローン部隊を引き連れたサイボーグ・エイプリルなど、今回もトンデモ展開が満載です。

時空の歪みやエネルギーが云々というチープなSFにありがちな謎理屈で押し切った感も多少ありますが、原点に立ち返るような形で綺麗に幕を閉じるストーリー構成そのものは高評価に値すると言っていいでしょう。

その他見どころや豆知識

  • 大人版ギルの立体映像が完全に『スター・ウォーズ』。
  • 「次の時空に移動するには時速142キロ(88マイル)必要だ」というギルの台詞は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のオマージュです。デロリアンも同じ速度でタイムトラベルします。他にも破り捨てられたノヴァの手紙が張り合わされている、稲妻のエネルギーを使ってのタイムスリップするなども全て『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタです。
  • 何故かチェーンソーの刃がついたエクスカリバー。
  • クイーン・エイプリルに封じられたスカイの姿が完全にハン・ソロ。
  • 長男マット役の俳優がチャック・ヒッティンガーに戻っています(長女役は変わらずライアン・ニューマンです)。
  • ラストのメキシコ湾の場面において、船長とアジア人が怪しい取引をするシーンは一作目の映像ですが、その後は本作用に改めて作られた映像です。そのため、船長の見た目が途中から急に変わります
  • フィンが時空を修復したことで復活したバーのシーン、ジェムは時間軸が変わったためか一気に薄化粧になっていますが、演じているのは変わらずマシエラ・ルーシャです(これはこれで美人)。
  • 同じくバーのシーンにて、一作目に登場したセクハラオヤジのジョージがカウンターに座っていますが、ジョージ役のジョン・ハードは製作時に亡くなっており、ジョージの顔が映るシーンのみ一作目の映像がそのまま挿入されています。

サメに関する解説

サメの造形

これまでの作品とCGの質やディテールの再現は大きく変わっていません。

一つツッコミを入れるとするなら、白亜紀に登場したサメたちに気になることがありました。

まず、車を降りたフィンの前に、全長20~30mの巨大ザメが出現します。

恐らくメガロドンとして登場したと思われますが、メガロドンが誕生したのは恐竜が滅んだ後の時代です。

次に、フィンが隕石を食べさせるサメの体が異様にゴツゴツしています。

「古代のサメだからなんか変な見た目にしたほうがそれっぽいだろう」という意図があったのでしょうが、サメの化石は歯以外が見つかることはあまりなく、白亜紀のサメがこのような見た目をしていたのかは分かっていません。

ただし、ゴツゴツした突起があるとその分泳ぐ時に受ける抵抗が増すので、恐らくこのような見た目のサメはいなかったか、生存競争で子孫を残せずすぐに滅んでしまったと思います。

サメの行動

数々の荒唐無稽なシーンの中で唯一真面目な解説に値すると思われるのが、ノヴァの祖父を助けるシーンです。

サメの泳ぐスピードを利用してフィンとスカイがタイムスリップするのですが、サメ界で最速とされるホホジロザメでも平均遊泳速度は7~9km程度、最高時速でも恐らく30~40km前後だと思われます。

本作のタイムスリップには時速142キロ(88マイル)が必要という設定ですが、サメに引っ張ってもらう方法では決してそんな速度になりません。

もっとも、それを言い出したらプテラノドンや飛んでいく鍋でもそんな速度出るわけないのですが・・・。

本作のシリーズ作品

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参考文献&関連書籍

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